一矢さんの道草は続いています。
私たち一般社団法人ぷれジョブでは、一昨年の8月に、休眠預金の助成事業の皮切りに長野県小海町で映画『道草』上映会+対話会を開催しました。当日は地元の地域医療を担う佐久総合病院小海分院の由井和也先生と宍戸大裕監督と法人理事の宮尾が鼎談しました。
津久井やまゆり園芹が谷園舎で仮住まいしていた一矢さんが、支援付き一人暮らしの体験を始めた際に発した言葉『芹が谷、やめとく』が監督から紹介されました。その瞬間、あの事件で尊い命を奪われた19名の方々のことが私たちの心に浮かび、追悼の意を深くしました。
同時に、この事件を生き延びた一矢さんが「自分で選んだ自分らしい暮らし」を実現するための挑戦を始めておられることに深い敬意と感動を覚えました。
それ以後は当法人の自主事業として、毎月1回オンラインにより『道草』上映会+対話会を続けました。そこには、一矢さんのご両親尾野剛志・チキ子夫妻にも参加していただき、その後の一矢さんのご様子を拝聴することが出来ました。そして、オンラインの画面で、アパートで過ごす一矢さんと大坪さんのお姿を拝見する機会も得ました。
そして今回、ついに一矢さんと大坪さんに小諸市にある法人事務所におでかけしていただけることになったのです。以前から、一人暮らしが定着した暁に、次の挑戦として外泊を目指して来られたそうです。その貴重な機会に、私たち法人の拠点を選んでいただけたことに大きな喜びを感じています。
一矢さんご一行が小諸に来られるのは、今週末6月25日(土)~26日(日)にかけてです。初日の午後、2時間半ほど、一矢さんと大坪さん、そしてご両親のお姿を事務局からYouTubeによりライブ配信させていただきます。今回はヘルパーの大坪さんがどのように一矢さんにかかわり関係をつくってきたのかをお聞きしたいと考え、多くの人に知っていただくために無料配信としました。
どうぞ、皆さまもこの挑戦をご自宅から応援してください。そして一矢さんから「勇気・元気・あるがまま」をいただいてください。
この世を覆う「生産性のあるなしでひとを測るものさし」からしばし降りることができます。ひとにものをかんがえさせるPUREJOBに触れていただけると思います。
昨年いただいた写真、ご近所にお買い物でしょうか。今年は高速に乗り県境を越え、事務所にまで道草です。一矢さんの道草はまだまだ続いていきます。
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